北アルプスの貴婦人 薬師岳 #4 ~薬師岳山荘から折立~

2026年8月6日(木)
薬師岳山荘から下山トレイルにて北アルプス最深部を望む

予定より早い時間に薬師岳登頂を果たし、山荘前のベンチでゆっくり朝食弁当を頂いて、
7:00過ぎに名残惜しく下山してゆく。

山荘前からでも北の方に富山湾とそれを囲む街並みが見えるそうなのだが、よくわからない。
空との境はきっと海なのだろうが。
夜明け前には街の灯りが見えていたのだけど。

薬師岳方面を振り返ってしまうね。

薬師平のお花畑

薬師平にはまだニッコウキスゲも咲いていた

薬師平から太郎小屋が見えるが、この先ゴーロを下って、薬師峠を通過し、
太郎兵衛平へ上ってからの太郎平小屋になる。
近く見えるが割と遠い。

薬師峠(太郎平キャンプ場)までやって来た。(8:12)

 

太郎兵衛平から北アルプス最深部を望む
もう槍ヶ岳は見えないが、右端の高いピークが黒部五郎岳、
その左に三つ連なっているようなピークの辺りに双六岳、その左に三俣蓮華岳。

太郎平小屋ももう少し。

振り返ると薬師岳方面もまだ美しい。
この2日間、雨、風や雷にならず、本当に素晴らしい景色をありがとう!!

太郎平小屋には 8:38に到着。
少し水分とおやつ休憩、水の補給もさせていただき 9:05頃出発。
写真は太郎山と北ノ俣岳(?)
右端は太郎平小屋トイレ。

下山も長いので休みながら行こう。

薬師岳方面と手前にはキンコウカの斜面

良い天気と思っていたが、こんなに早い時間から雲が上がってきた。(9:22)

薬師岳もすっかり見えなくなってしまった (9:41)

雲は多めではあるが、時折陽が射すとやはりとても暑い。
曇っているぐらいが歩くにはちょうど良い。

前日ヒ~コラと登ってきたトレイルを、時折お花を見ながらどんどん下ってゆく。

よくぞこれだけ登ったなぁ、でも本当に登れて良かったなぁ、
きれいだったなぁ、素晴らしかったなぁ、などと思いながら。

とうとう折立の登山口に戻ってきた。(12:16)
さっそく電気で冷やされた炭酸飲料を買い、ゴクゴクと飲み干す。
もう水も体力も心配いらない世界に戻ってきたことを実感する。

立山ICへの帰り道、「立山あるぺん村」にてご褒美ソフトクリーム。
隣にセブンイレブンもあるのでとても便利。
このあと東京に一直線、のつもりだったがはやり一泊してから帰ることにした。
翌日は朝から東京に向かい、午後には洗濯もできて良かった。w

 何年も行きたかったが迷っていた薬師岳にとうとう登ることができて本当にうれしかった。登山口へのアクセス、車中泊、登山自体も色々不安があったが、終わってしまえば何ということはない。いや、天気やクマや体調など、ひとつ何かが悪い方向に向けばそうとは言っていられなかったことも確か。それでも幸運にもこうして無事登頂、下山できて本当に良かった。

 高い所に登るとまた「あそこにも、あそこにも」と思ってしまい、今後そのいくつが叶うのかという年齢にもなっているが、思うのは自由。w そして山小屋で刻んでゆけば行ける所もまだある(はず)。やはり一歩一歩登って行った先の景色は素晴らしい。体力や安全を考慮し、またどこかに出掛けられればと思う。

 

北アルプスの貴婦人 薬師岳 #3 ~薬師岳山荘から薬師岳山頂~

2026年8月6日(木)
薬師岳とご来光 (4:57)

 1日目に上り約 1,500m、距離約 9kmを歩いたので2日目の朝はそんなに早く起きられないと思っていたのだが、3:00過ぎると早出の人たちがゴソゴソ動き出す音が聞こえ、「よ~し、私も起きるか。」と起き上がった。
 身支度をし、食堂の窓際ひとり席の部分で朝食弁当を食べている人がいたので、私も半分食べることにした。

3:40くらいに外に出るとまだ暗く星が見えていたので久しぶりに星景。
薬師岳山頂方向なのだが、東向きなのでスカイライン付近は明るくなり始めている。
久しぶりに星を撮ったら手間取ったり楽しかったりで4:00を過ぎてしまった。
日の出は 4:59頃なので山頂には間に合わないかな。

朝一の登りは荷物が軽いせいか調子良く登れた。
が、4:40くらいに避難小屋跡に到着。山頂へのCTは20分。
ちょうど陽が昇り場所探しもせず撮影することになるのも嫌なので、
避難小屋跡から薬師岳山頂を入れてご来光を撮る事にした。
写真は左の大きなピークが薬師岳山頂、右に連なるのが後立山連峰。(4:41)

避難小屋跡は東南尾根の始まりに位置する。
東南尾根の北側斜面、中央カールの斜面とその奥に水晶岳や槍ヶ岳、穂高連峰など。(4:43)

おはようございます (4:56)
ご来光ははるか向こうの山から昇ってきたが、志賀の方の山かな?
トップの写真は1分後の物だが、中央カールにより陽が当たっている。

槍ヶ岳、穂高連峰にも陽が当たってきたようだが、やはり逆光気味なんだな。(4:59)

朝陽が当たってきた東南尾根、水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳、槍ヶ岳、穂高連峰など(5:01)

南方には野口五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山など(5:01)
そろそろ薬師岳山頂に向かう。

山頂へのトレイル途中から、後方(西南)に白山と影薬師岳。(5:12)

歩いているうちに雲海にも陽が当たりきれい。(5:17)

いよいよ山頂の祠が見えてきた!(5:18)

薬師岳山頂と~ちゃくっ!(5:21)
あ~、ようやく登ってきました! 薬師如来様~!
2023年の祠の建て替え以降は薬師如来様の他に日光菩薩、月光菩薩も加わり、薬師三尊となっている。
ありがたく手を合わせ、感無量!

山頂名板。
背後には登ってきたトレイルと乗鞍岳、御嶽山など。
右端は太郎平小屋の裏に見える太郎山かな。

山頂に居た方と撮りあいっこ。

山頂を祠の先、北薬師岳方向に行ってみる。
眼下には迫力のある金作谷カールが開け、北薬師岳のピークの奥には
剱岳、立山連峰、後立山連峰が連なる。
(後立山連峰は左から白馬鑓ヶ岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳)

こちらは左のピークが水晶岳、右端に槍ヶ岳なのだが、
ちょうど写真中央の奥に小さく富士山の頭がのぞいている。
右の方には甲斐駒ヶ岳らしい。
よくぞここから見えたものだ。

中央カール、東南尾根、北アルプスの山々

そろそろ下山して山荘に戻ろうか。(5:35)

避難小屋跡近くのトレイルから薬師岳山荘(日影の中)、太郎平小屋(日影の先、日向部分)、
太郎山、北ノ俣岳、黒部五郎岳など(5:52)

この後薬師岳山荘には6:18頃帰着。
デポした荷物を引き取り、外のテーブルでコーヒーをいれ、朝ご飯の残りを頂く。
そしてザックに荷物を詰め込み帰り支度。
7:07ごろ山荘を出発し下山開始。 つづく。

 

北アルプスの貴婦人 薬師岳 #2 ~太郎平小屋から薬師岳山荘~

2026年8月5日(水)
薬師岳山荘直下のトレイルから奥にワリモ岳、鷲羽岳、祖父岳、三俣蓮華岳などを望む

折立登山口から5時間ほどかけて太郎平小屋まで登ってきた。

太郎平小屋
ベンチで少し昼寝をして、お昼ご飯を頂いた。
ゆっくりしてからようやく周囲の山々を眺める余裕が出てきた。

登ってきたルート正面にはこの景色。
左から水晶岳、ワリモ岳、祖父岳、少し離れて三俣蓮華岳。
手前に台のように高くなっている所が雲ノ平。
鷲羽岳は祖父岳の背後で見えない。

もう少し右を見ると写真左に三俣蓮華岳、右の雲の中には黒部五郎岳、北ノ俣岳などが隠れている。
雲が多くなってしまったが、割と良い展望が得られた。
一気に北アルプス最深部を感じられてうれしい!
景色を楽しんだ後はトイレを借り、ここで明日までの水を補給してゆく。(要協力金)
薬師岳山荘には蛇口から出る水、天水はないため、飲み水や歯磨きの水など、出来るだけ担いでゆく必要がある。
(ペットボトルの水は売っている)

準備を整えて 11:45頃出発。

太郎平小屋を出てしばらくは平坦な太郎兵衛平が続く。

ブーケのようなミヤマリンドウ。周囲には秋色になり始めているネバリノギラン。

太郎兵衛平をいったん下って薬師峠(太郎平キャンプ場)に下りてから薬師平に登って行く。

太郎兵衛平を下る前に少し雲が薄れすごい斜面が見えた!

薬師峠(太郎平キャンプ場)に到着。(12:05)
クマの被害を受けたキャンプ場は食糧庫や電気柵でキャンプ場を囲うなどの設備がされ、
安全面を強化している。

キャンプ場近くにはミヤマアキノキリンソウ(?)がたくさん咲いていた。

薬師峠から薬師平への登りは、始めは沢沿いを歩いたが、そのうちに大きめの岩のトレイルになった。
歩きにくい事は確かだが、ここで手を使ったり様子が変わったことで少し登りに調子がついてきた。

水際らしい花があったり、岩に座って休むと傍らに花が咲いていたり。

ただ、このゴーロ帯は割と長く続き、幅広く、進む方向をよく見る必要がある場所も。

そんな中にまだ初夏のお花が沢山咲いている場所があった。

雪が遅くまで残っていたのかな。

 

 

沢山見られて感激! ここでは時間を忘れてたくさん撮影した。

ゴーロ帯をやれやれと思ったころポンッと木道に上がったと思ったら薬師平。

標高(2,470mくらい)も高くなったので、下の方では見られなかったお花も咲いていた。

 

 

 

薬師平から先、薬師岳山荘へはあとひと登りのひと頑張りなのだが、ここが結構辛かった。
あの稜線に上がったらすぐ、と思うがなかなかたどり着かない。

ただ時折雲が流れ山頂方向の素晴らしい斜面が見えるとがんばる気力がわいてくる。
右に伸びるのが東南尾根だろうか。

標高が上がり場所が変わってくると祖父岳の裏で見えなかった鷲羽岳が見えてきた。
水晶岳まで行きたかったが鷲羽岳までしか行けなかった。
でもこうして見ていると本当にうれしい!

稜線まであと少し!

 

 

 

また場所が変わると今度は水晶岳から鷲羽岳までがすっかり見えるようになった。
う~ん、水晶岳、やっぱり鷲羽岳から随分離れているし、大きいよね。(^^;)

ようやく稜線に上がり山頂に続くトレイルも正面に見えてきたが山荘が見えない!
どこなの~? まだですか~?(ToT)

と、先の小ピークを回り込んだところに薬師岳山荘があった~!
やったーっ! 到着だーっ!\(^o^)/ (14:03)

時間も上々、体調の悪化もなく、とても良い具合で到着出来て本当に良かった!
到着するとすぐにチェックインをお願いした。

部屋には既に到着している人たちがいらしたので写真はなし。
女性のみの部屋で布団ごとに仕切りがあった。ザックは廊下に置くことになっている。
トイレは男女共用(女性用個室あり)、乾燥室、更衣室あり。

荷物をまとめてから少し外を散歩したり、身体を伸ばす運動をしたりした。
周囲はどんどん雲に巻かれ白くなってしまったので、食事の 5:30(2回目)までは
部屋でぐっすり寝てしまった。

夕飯は具だくさんで美味しかった~!
メインはアジフライと「やくし」の文字入りオムレツ。
完食できた~!

外は完全に真っ白になってしまったので夕焼けを見ることはなかった。
夕食後、ザックの中身の大半をサブバックに入れた。翌日山頂に行く時に預かってもらうためだ。
19:00に朝食弁当を受け取った後は少し雑誌などを読んでから 20:00には布団に入った。
満室の部屋は少し暑くて、昼寝をしたせいか寝付けなかった。
翌朝は山頂に行って下山だと思うとあっけない。
4:00頃に起きて日の出は小屋の前で見れば良いかな、と思っていた。
午後から雨が降るかもしれないので早いに越したことはないのだが。。。つづく。